第15回 早稲田まちづくりシンポジウム2007
『地域の力と都市デザインの技』
第2分科会: 「都市デザインで“価値”を生みだす」~知恵・術・パワー~
コーディネーター:
真野洋介(東京工業大学)
杉本千紘((株)都市デザイン)
コメンテーター:
太田浩史(建築家・東京ピクニッククラブ・東京大学国際都市再生センター研究員)
守山久子(ライター/エディター(住宅・建築))
プロポーザー:
済藤哲仁((株)現代計画研究所)
宮本康太((株)現代計画研究所)
益尾孝祐((株)アルセッド建築研究所)
柳沢伸也(やなぎさわ建築設計室)
小西真樹(横浜市役所)
○シンポジウム主旨:
現代のまちづくりは、国土レベル、広域圏レベルの環境保全や土地利用コントロールなどと密接に関連する一方で、これまでの科学技術や工学的計画技術だけで維持、改善できるものではない。
多様な生活像を反映する居住地の再編と更新、地域産業と密接に関連するコミュニティの維持と更新、また公共基盤整備と連携した市街地建築の修復と再編成などの課題は待った無しのところに来ている。加えて環境問題や地域福祉課題など具体的な課題に取組むテーマ型コミュニティの出現や、高度化された情報技術によって連携される非空間的なコミュニティの形成が現実的になる中で、都市計画の在り方とその実現手段も新しいアプローチが求められる段階へ来ている。
本シンポジウムは、こうした問題認識のもと、地域の風土やそこに住まう市民一人一人の生活・社会活動、また多様な産業・経済活動によって生まれる地域独自の「力」を再発見し結集しつつ、それらを活かしながら、分権時代の新たな市民コミュニティや情報化技術時代のまちづくりに求められる、新たな都市デザイン、都市計画の「技」とは何かを見定め、提言しようとするものである。