日本初の世界都市総合力ランキング

今日、森財団から日本初の都市ランキングが発表されました。


日本初の世界都市総合力ランキング


東京は30都市中4位だそうです。(1位:ニューヨーク 2位:ロンドン 3位:パリ)
もっとも、上位三つからは少し離れているようですし、20位ぐらいまでは団子ですね。


このランキングの視点が面白いのは、「より魅力的でクリエイティブな人々や企業を世界中から引きつける力」を評価してランキングしているところです。「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」そして「生活者」という5つのアクターがいて、「経済」「研究・開発」「交流・文化」「居住・環境」「空間・アクセス」という5つの分野における評価をマトリックスでみるという試みは、まち活カルテにも参考になると思います。
経済的な指標に特化していないので、「交流・文化」にすぐれたウィーンが5位にいたり、「居住・環境」「空間・アクセス」の点で欧州の国々が上位にいたりします。したがって「居住・環境」に難があるアジア諸国は経済発展ほどの順位が得られていません。

総合力で見る視点は、異なる分野の指標を組み合わせるときのバランスで結果が大きく異なるため注意が必要ですが、しくみを理解した上でこのようなランキングを眺めると、「居住・環境」に価値をおいた「まちの力の活性化」への取り組みを考えるよいヒントになると思います。