「建築」と「景観」と「地域社会」と

先日、カルテのしくみについて考え始めました。


何かいいヒントはないかと、まち活ブログの「まち活フロー&ストック」を眺めていると

国土交通省からこんな報道発表資料が出ていたのでご紹介。


「建築と地域社会−建築等を通じた地域社会の良好な景観形成に向けた提言−」


簡単に言うと、「建築」と「景観」と「地域社会」とのいい関係を考えよう、という提言です。

■提言の内容はコチラ


建築家の山本理顕氏が座長で、東大の北沢先生をはじめとする大学の先生方や、川越市の荒牧さんなど、景観に関心のあるひとならおなじみの方々が委員のようです。


ここからは、勝手な視点もいれて考えてみます。


いい関係を考えるキーワードは 「地域コミュニティ」 「観光」 「人口減少」 「環境」 「福祉」 「中心市街地活性化」 などで、それぞれを意識して具体的に動きましょう、とのことです。

具体的な動きは以下の7つ。(事例紹介もされてます キーワードは太字)

(1) 地域資産データベースづくり
(2) 景観の共通言語となる景観ボキャブラリーづくり
(3) 専門家によるデザイン調整 マスターアーキテクト・景観デザイン会議
(4) 公共建築におけるモデル的取組み 評価選定システム・業務の一貫性
(5) 地域の技術継承・創出のための専門家の育成 コミュニティアーキテクト
(6) 普及啓発・調査研究 柏の葉アーバンデザインセンター
(7) 活動の場づくり CABE 川越一番街・二本松竹田根崎のまちなみ委員会

活動の場づくりについては、国がモデル検討や教育、地方が実用的アドバイス中心という役割分担を考えているようですね。


何となく心配なのが、(1)データベースと(2)景観ボキャブラリーの部分。

データベースは、きれいにまとまりすぎていても使いづらいだろうし、専門家中心で景観ボキャブラリーを考えても、果たして使われるのかどうか。(7)の活動の場で実用的な活用法をあわせて検討することがポイントではないでしょうか。

その辺が、まちの力活性化委員会の出番かもしれません。ひょっとすると。