まち活勉強会「東日本大震災におけるコミュニティベースドプランニングの今」のお知らせ!
皆様、まちの力活性化委員会、勉強会のお知らせです。
今回のまちの力活性化委員会では、東日本大震災以降、市民サイドに立ったコミュニティベースで支援を進められている方々をお招きして、
(1) これまでの取り組みの紹介
(2) 今抱えている課題
(3) 今後の復興まちづくりのあり方
について議論したいと思います。また、福島の原発避難地域の問題についても、現状の課題、今後想定される再生への道筋などをブレインストーミングする予定です。
これから数十年、様々な形で東日本大震災の復興に関わるであろう、志を持った研究者、実務者、学生など、我こそはと思う方は是非ご参加ください。
【テーマ】 東日本大震災におけるコミュニティベースドプランニングの今
【日 時】 11月13日(日)
第一部 16:00〜18:00 第二部 18:00〜20:00【場 所】 早稲田大学都市・地域研究所
【発表者】
<第一部>16:00〜18:00
■早稲田大学佐藤滋研究室 修士1年学生
福島原発計画避難地域の再生プロセスの提案
(浪江町におけるケーススタディ)
防潮堤や河川堤防と一体となったアーキタイプの提案
<第二部>18:00〜20:00
■佐藤宏亮:早稲田大学後藤研究室
漁村集落の復興まちづくり
(岩手県山田町)
■阿部俊彦:住まいまちづくりデザインワークス・早稲田・都市地域研究所
まだら状に被害を受けた中心市街地復興まちづくり
(宮城県気仙沼市の内湾地区)
■真野洋介:東京工業大学准教授
まだら状に被害を受けた中心市街地復興まちづくり
(宮城県石巻市の松川横丁)【参加費】無料(当日のお茶やワイン、おつまみの代金は割り勘です。)
【連絡先】参加希望の方は、まちの力活性化委員会 代表幹事 益尾まで連絡ください。もしくは、当ブログのコメント欄にその旨、書き込みください。
代表幹事より 勉強会の開催趣旨
東日本大震災以降、様々な地域で復興構想の検討が始まった。しかし、津波被害という性格上、被災地の広い範囲が建築制限地域に指定され、市街地や集落の安全性に対する大きな方向性が決まらない中では、なかなか復興まちづくりが進められないという状況にあった。そのため、行政と専門家、市民代表が中心となり、委員会形式の会議などで復興計画が検討されてきた。
震災から半年以上が過ぎ、ようやく各自治体の復興計画がその姿を現しはじめた。しかし、その構想はまだまだ具体的に事業化が判断できるものではなく、行政説明のつく安全性を確保するため、過剰な土木的な対応となっているものも見られる。今後は、このような復興まちづくり構想のアセスメントを行うことにより、具体的な事業化の検討を行う時期ではないだろうか。
これから、復興構想のアセスメントを行いながら、自律した実現可能な復興計画にするためには、行政主導の復興構想に対するオルタナティブを提案する必要がある。その際の提案は陳情型の市民運動ではなく、自律した市民としての提案であり、市民サイドに立つ研究者や市民の意見を集約し、実現に向けて代弁する専門家の役割がきわめて重要になる。
したがって今回、現状の課題、今後想定される再生への道筋などを、志をもった研究者、実務者、学生の間でブレインストーミングする場を設定した。